オーダーで数寄屋袋をつくりました
久しぶりの更新です。
みなさん、数寄屋袋ってご存じでしょうか。
私は知りませんでした。
お茶を習っている知り合いから、なかなか売っていないので作ってほしいという依頼を受けました。
そこで、まずは「数寄屋袋」とはなんぞや?というところから。
数寄屋袋とは
数寄屋袋とは、懐紙入れよりひと回り大きく、お茶席の際に袱紗・扇子・懐紙・菓子切を入れたり、替えの足袋や小物を入れることができる袋物のことをいいます。
1枚の正方形の布の三隅を合わせて、残りの一隅を蓋にするよう。ご依頼主がすでに持っていたものをよく見て構造を理解。
調べてみると、minneさんでも100点も出品がないよう。これはほんと売ってない。
ということで、懇意にしている老舗の生地やさんで、生地をチョイス。
お稽古で使うということで、
1.洗濯できる
2.着物に見劣りしない
3.お茶席に違和感がない
を条件に、生地を探しました。
洗濯できるように、綿100%で、かわいいイラストではない和柄で、プリントだけど見劣りしないように金が使われているもの、という縛りで選んだら10種類もできてしまいました(オーダーは8個)
洗濯することを考えると、紙やプラの芯は入れられません。
それでも、保型をしっかり、それでいて布を優しく畳んだ感じを残せるよう、芯もチョイスしています。
制作時期が年末年始にかかってしまい、マグネットホックや芯地の手配に時間がかかったので、待っている時間に、おそろいで小銭入れも作ってみました。
ご依頼主には喜んでいただけたみたいですが、10個作って6個のチョイスになるので、果たしてどれを選んでいただけるでしょうか。